AutoCADのワークスペースについてお探しですね。
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AutoCADの画面設定を別のパソコンに引き継ぐ方法
AutoCADを毎日使っている設計者やCADオペレーターにとって、使い慣れた画面レイアウトやツールバーの配置って、作業のスピードに直結する大事なポイントですよね。
パソコンを買い替えたり、職場が変わったりして新しいパソコンで作業を始めるとき、初期設定のままだとツールの位置が違っていて「あれ?いつものボタンがない!」なんてことになりがちです。
この記事では、AutoCADの画面設定を自分好みにカスタマイズして保存し、新しいパソコンにもスムーズに引き継ぐ方法を詳しく説明します。
大切な設定をしっかりバックアップして、どんな環境でもすぐにいつもの使いやすい状態で仕事を始められるようにしましょう。
AutoCADのワークスペースって何?カスタマイズするとこんなに便利
AutoCADの「ワークスペース」というのは、リボンやツールバー、パレット、コマンドウィンドウなど、画面上のパーツの配置を記憶して管理する機能のことです。
AutoCADには最初から「製図と注釈」や「3Dモデリング」といったワークスペースが用意されていますが、実際に仕事で使うときは、よく使うコマンドをまとめたり、使わないパネルを消したりして、自分なりにアレンジするのが普通です。
自分専用の画面レイアウトを作っておけば、マウスを動かす距離が減って、必要なツールにパッと手が届くようになります。
長時間の作図作業でも疲れにくくなりますし、作業スピードもぐんとアップしますよ。
それに、ワークスペースをちゃんと保存しておくと、パソコンのトラブルや誤操作で画面がぐちゃぐちゃになってしまったときの「保険」にもなります。
作業中にうっかりパレットを閉じちゃったり、ツールバーを変なところに動かしちゃったりしても、保存しておいたワークスペースを呼び出せば一瞬で元通り。
特に複数の人で同じパソコンを使っている職場や、ソフトが定期的にアップデートされる環境では、自分専用の設定をきちんと管理しておくことが、毎日の仕事をスムーズに進めるための基本テクニックと言えます。
自分好みの画面配置を保存する方法
画面上のパネルやツールバーを好きなように配置できたら、その状態が消えないように「ワークスペース」として名前を付けて保存しましょう。
AutoCAD画面の右下にあるステータスバーの歯車マーク(ワークスペース切り替え)をクリックして、メニューから「現在を名前を付けて保存」を選んでください。
ダイアログボックスが出てくるので、「マイワークスペース」とか自分の名前とか、後で見てわかりやすい名前を入力して保存します。
これで、今画面に表示されているリボンやパレットの位置、表示状態などがひとまとめで記録されて、いつでもその状態を呼び出せるようになります。
ワークスペースを使うときに大事なポイントがあります。
それは、画面配置を少しでも変更したら、こまめに上書き保存するということです。
AutoCADの初期設定では、ワークスペースをいじっても、別のワークスペースに切り替えたりソフトを終了したりすると、変更が消えて元に戻ってしまうんです。
この「勝手に元に戻る」を防ぐには、ワークスペース設定の画面で「ワークスペースの変更を自動的に保存する」というオプションにチェックを入れておきましょう。
この設定をしておけば、日々の作業でちょっとずつツールバーの位置を調整しても、その最新の状態がずっと保存され続けるので、せっかくのカスタマイズが消えちゃう悲劇を防げます。
設定を別のパソコンに移す手順
今使っているパソコンで完璧に設定したワークスペースを別のパソコンに移すには、「CUI(カスタマイズユーザインターフェース)」という機能を使って設定ファイルを書き出して、新しい環境で読み込む作業が必要です。
AutoCADのコマンドラインに「CUI」と入力すると、「ユーザインターフェースをカスタマイズ」という専用の画面が開きます。
上の方にある「転送」タブをクリックすると、画面が左右に分かれて、左側に今のパソコンの設定、右側に新しく作るファイルの内容が表示されます。
移行作業の具体的な手順はこんな感じです。
まず左側のツリー表示で「ワークスペース」を開いて、さっき自分で保存したオリジナルのワークスペースを探します。
それを右側のツリーにある「ワークスペース」のところにドラッグ&ドロップでコピーします。
コピーできたら、右側の画面の上にあるフロッピーディスクの保存アイコンをクリックして、わかりやすい名前(例:my_workspace.cuix)を付けてデスクトップやUSBメモリなどに保存してください。
この「.cuix」という拡張子のファイルが、あなたのワークスペース設定が全部詰まった大事なデータになります。
**新しいパソコンでの読み込み手順**
・USBメモリやクラウドストレージを使って、保存したCUIXファイルを新しいパソコンに移します。
・新しいパソコンでAutoCADを起動して、同じようにコマンドラインに「CUI」と入力し「転送」タブを開きます。
・今度は右側の画面の「開く」アイコンをクリックして、持ってきたCUIXファイルを選んで読み込みます。
・右側に表示された自分のワークスペースを、左側(新しいパソコンの今の設定)の「ワークスペース」にドラッグ&ドロップします。
・「適用」→「OK」をクリックして画面を閉じれば、新しいパソコンでもいつものワークスペースが使えるようになります。
うまくいかないときの対処法と注意点
正しい手順で移行作業をしても、新しいパソコンで完全に同じ状態にならなかったり、エラーが出て読み込めなかったりすることがあります。
一番多い原因は、古いバージョンのAutoCADからかなり新しいバージョンに設定を移そうとしたときの「バージョンの違い」です。
AutoCADはバージョンアップするたびにリボンの構造やコマンドの仕様が変わることがあって、古いCUIXファイルをそのまま新しい環境に持ち込むと、一部のアイコンが「?」マークになったり、パネルが空っぽになったりすることがあるんです。
こういう場合は、古い設定を無理に使うより、新しいバージョンの標準機能をベースにもう一度ワークスペースを作り直した方が、結果的に動作が安定しますし、新機能も使いやすくなります。
あと、よく混同されがちなポイントとして、「ワークスペース」と「オプション設定(プロファイル)」の違いがあります。
今回説明したワークスペースの移行は、あくまで「画面の見た目やツールの配置」を移すためのものです。
背景の色、カーソルの大きさ、右クリックの動作、ファイルの保存バージョンといったシステム内部の設定は、「プロファイル」という別の仕組みで管理されています。
もし画面の見た目だけじゃなくて、操作感やシステム設定も含めて全部を新しいパソコンにそっくりそのまま移したい場合は、CUIXファイルの移行に加えて、オプション画面の「プロファイル」タブから設定を「.arg」ファイルとして書き出して、新しい環境で読み込む作業も一緒にやる必要があることを覚えておいてくださいね。
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