AutoCADの尺度変更についてお探しですね。
広告
AutoCADの図面作成がもっとラクになる!「参照」機能の使い方
AutoCADで図面を描いていると、「この斜めの線に合わせて図形を回転させたい」とか、「この枠にぴったり収まるように大きさを変えたい」という場面、よくありますよね。
そんなとき、角度や倍率をいちいち電卓で計算して入力していませんか?実は、AutoCADには「参照」という便利な機能があって、これを使えば面倒な計算は一切不要。
画面上の図形をクリックするだけで、正確にサイズや角度を合わせることができるんです。
この記事では、実務でも必須となる「移動・回転・尺度変更」で使える参照オプションの使い方と、それらをまとめて解決できる便利なコマンドについて、わかりやすく解説していきます。
1. AutoCADの「参照」オプションって何?なぜ便利なの?
AutoCADの「参照(Reference)」オプションとは、図形を回転させたり大きさを変えたりするときに、具体的な数値を入力する代わりに、画面上にある図形の長さや角度を「基準」として使える機能のことです。
普段の作図では、「この図形を何倍にすればいいんだろう?」とか「何度回転させれば斜めの線と平行になるかな?」って、正確な数値がわからないことって多いですよね。
特に、PDFなどの外部データを取り込んでトレースするときなんかは、割り切れない数値になることがほとんどです。
こんなときに参照オプションを使うと、計算の手間が省けるだけじゃなくて、小数点以下の四捨五入で起こる微妙なズレ(作図誤差)も完全に防げます。
図面上の2点をクリックして「今の長さ(または角度)」を指定して、次に「目指す長さ(または角度)」を指定する。
たったこれだけの直感的な操作で、AutoCADが自動的にピッタリ合わせてくれるんです。
作図スピードも精度も上がるので、実務では絶対に覚えておきたい機能です。
ちなみに、ひとつ注意点があります。
実は「移動(MOVE)」コマンドには、「参照」という名前のオプションは直接ありません。
移動で図形を正確な位置に合わせたいときは、オブジェクトスナップ(端点や交点など)をオンにして、移動の「基点」と「目的点」を正確にクリックすることで、実質的な参照移動ができます。
もし移動と同時に回転や大きさの変更もしたいなら、後で紹介する別の便利なコマンドを使うのがおすすめです。
2. 尺度変更(スケール)で図形のサイズをピッタリ合わせる
尺度変更(SCALE)コマンドを使うとき、単純に「2倍」とか「0.5倍」みたいなキリのいい数字なら、直接入力すれば問題ありません。
でも、「長さ123.45の線を、別の線と同じ150.00に伸ばしたい」なんてときは、倍率を計算するのってすごく面倒ですよね。
そこで活躍するのが、尺度変更コマンドの「参照」オプションです。
既存の図形の一部を基準にして、新しい長さを画面上の別のポイントに合わせて拡大・縮小できます。
尺度変更コマンドで参照オプションを使う流れは、こんな感じです。
1. 尺度変更(SCALE)コマンドを実行して、サイズを変えたい図形を選択し、「Enter」を押す
2. 拡大・縮小の基準となる「基点」をクリックする
3. コマンドラインに「R」と入力して「Enter」を押し、参照オプションを呼び出す
4. 「参照する長さ」として、今の図形の任意の2点を順番にクリックする
5. 「新しい長さ」として、サイズを合わせたい目的のポイントをクリックする
この中で一番大事なのが、「参照する長さ」を2点のクリックでAutoCADに教えてあげるところです。
たとえば、図形の中の特定の辺の長さを基準にしたいなら、その辺の両端を順番にクリックします。
すると、マウスカーソルを動かしたときに、指定した辺の長さがマウスの動きに合わせて伸び縮みするようになります。
最後に、合わせたい先の図形の端点などをオブジェクトスナップでクリックすれば、完璧な精度でサイズ変更が完了します。
図面枠に合わせて図形全体を調整するときなんかにも、すごく便利ですよ。
3. 回転コマンドの参照オプションで好きな角度に合わせる
図形を回転させるときも、尺度変更と同じような悩みが出てきます。
「水平に置いてある図形を、画面上の斜めの線と同じ角度に傾けたい」なんてとき、斜めの線の角度をわざわざ測るのは効率が悪いですよね。
回転(ROTATE)コマンドの参照オプションを使えば、今の図形の角度と、合わせたい線の角度を画面上でクリックするだけで、図形をピタッと正確な角度に回転できます。
回転コマンドでの参照オプションの使い方も、基本的には尺度変更とよく似ています。
「今の状態を指定してから、新しい状態を指定する」というAutoCADの参照オプション共通の考え方を理解しておけば、スムーズに操作できるようになります。
1. 回転(ROTATE)コマンドを実行して、回転させたい図形を選択し、「Enter」を押す
2. 回転の軸となる「基点」をクリックする
3. コマンドラインに「R」と入力して「Enter」を押し、参照オプションを呼び出す
4. 「参照する角度」として、今の図形の基準となる線の両端(基点ともう1点)をクリックする
5. 「新しい角度」として、合わせたい斜め線上の任意のポイントをクリックする
この操作で、指定した図形の基準線が、目的の斜め線と完全に平行になるように回転します。
よくある失敗として、最初の「基点」と、参照する角度の「1点目」を別の場所にしてしまって、思った通りに動かないことがあります。
基本的には、最初に指定した回転の「基点」を、参照オプションの「1点目」としても再度クリックすると、思い通りの回転軸で図形を動かせます。
この感覚がつかめれば、どんなに複雑な角度で配置された図形でも、一瞬で正しい向きに修正できるようになりますよ。
4. 移動・回転・尺度変更を一気にやる「位置合わせ(ALIGN)」が超便利
ここまで、尺度変更と回転のそれぞれで参照オプションを使う方法を紹介してきました。
でも実際の作図では、「図形を好きな場所に移動して、斜めの線に合わせて回転して、さらにその線の長さに合わせて大きさも変えたい」みたいに、複数の操作を同時にやりたいことって多いですよね。
これらを移動コマンド、回転コマンド、尺度変更コマンドって順番にやっていたら、いくら参照オプションが便利でも時間がかかってしまいます。
そんな複数の変形処理をたった1回の操作で終わらせてしまうのが、「位置合わせ(ALIGN)」コマンドです。
位置合わせコマンドは、AutoCADの中でもトップクラスに便利な実務向けツールです。
元の図形の2点と、移動先の図形の2点を対応させるようにクリックするだけで、AutoCADが自動的に図形の移動と回転をやってくれます。
さらに、オプションを選べば同時に尺度変更まで完了させられる、すごく強力な機能なんです。
1. 位置合わせ(ALIGN)コマンドを実行して、対象の図形を選択する
2. 「1点目の元点」をクリックし、続けて合わせたい先の「1点目の目的点」をクリックする
3. 「2点目の元点」と「2点目の目的点」も同じように対応させてクリックし、「Enter」を押す
4. 「オブジェクトの尺度を調整しますか?」と聞かれたら「はい(Y)」を選ぶ
たったこれだけの操作で、図形は目的の場所に移動して、指定した線に沿って回転して、2点間の距離に合わせてピッタリ拡大または縮小されます。
尺度変更をせずに、移動と回転だけしたいときは、最後の質問で「いいえ(N)」を選べば、今の大きさのまま配置されます。
参照オプションを個別に使いこなすことも基礎として大事ですが、この位置合わせコマンドをマスターすれば、AutoCADでの作図スピードと正確性が劇的にアップします。
状況に応じてこれらのコマンドを使い分けて、ストレスのない作図環境を手に入れてくださいね。
広告
