AutoCADのハッチングをくりぬく方法をお探しですね。
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AutoCADで図面をスッキリ見やすく!背景を白く塗りつぶすテクニック
AutoCADで図面を作っていると、ハッチングや線の上に文字や図形を置きたいことってよくありますよね。
でも、そのまま重ねてしまうと線がごちゃごちゃして、図面がすごく見にくくなってしまいます。
そんなときに便利なのが、図形や文字の背景を白く塗りつぶして「くり抜く」テクニックです。
この方法を知っていると、図面の見た目がぐっと良くなって、作業効率もアップします。
この記事では、ワイプアウト機能や文字の背景マスク機能の使い方から、印刷時のトラブル対処法まで、わかりやすく解説していきます。
背景を隠す方法は2つ!使い分けがポイント
AutoCADで背景を隠すときは、何を隠したいのかによって使う機能が変わってきます。
これをきちんと使い分けることが、きれいで編集しやすい図面を作るコツなんです。
**図形やブロックの背景を隠したいとき**は、「ワイプアウト」という機能を使います。
ワイプアウトは、指定した範囲を白く塗りつぶして、その下にある図形やハッチングを隠してくれる便利な機能です。
たとえば、複雑な模様のハッチングの上に機器のマークを置きたいときなんかに重宝します。
元のハッチングを切り取る必要がないので、あとで配置を変えたくなっても簡単に修正できるのが大きなメリットです。
一方、**文字や寸法の背景を隠したいとき**は、ワイプアウトではなく「背景マスク」や「塗りつぶし色」の設定を使います。
文字の下にワイプアウトを置くこともできなくはないですが、文字を動かすたびにワイプアウトも一緒に動かさないといけなくて、すごく面倒なんです。
文字自体に備わっている背景マスク機能を使えば、文字の長さに合わせて自動的に背景が隠れるので、レイアウトを変えるのもラクラクです。
まずは「**図形にはワイプアウト、文字には背景マスク**」という基本を覚えておきましょう。
ワイプアウトの使い方と枠線の消し方
図形やブロックの背景を隠す「ワイプアウト」は、コマンドラインに「WIPEOUT」と入力するか、リボンの「注釈」タブから呼び出せます。
コマンドを実行したら、背景を隠したい範囲の角を順番にクリックして多角形を作り、最後にEnterキーを押せば完成です。
指定した範囲が白く塗りつぶされます。
ここで注意点がひとつ。
ワイプアウトを作った後に配置する図形(隠したくない図形)は、ワイプアウトよりも「手前」に移動させる必要があります。
図形を選んで右クリックし、「表示順序」から「最前面へ移動」を選んで、重なり具合を調整してください。
すでに描いてあるポリラインを使ってワイプアウトを作ることもできます。
WIPEOUTコマンドを実行した直後に、オプションから「ポリライン(P)」を選んで、あらかじめ作っておいた閉じたポリラインをクリックすればOKです。
ただし、円弧を含むポリラインはそのままでは使えないので、事前に円弧を細かい直線に分割しておくか、直線だけで囲んだ図形を用意しておく必要があります。
複雑な形をくり抜きたいときは、このポリライン変換機能を使うと便利です。
ワイプアウトを作ると、初期設定では領域の境界線(枠)が画面に表示されて、そのまま印刷もされてしまいます。
この枠を消すには、「WIPEOUTFRAME」というシステム変数を変更します。
コマンドラインに「WIPEOUTFRAME」と入力して、以下の数値を設定してください。
* **0**にする:枠が画面から消えて、印刷もされなくなります
* **1**にする:枠が表示されて、印刷もされます
* **2**にする:画面では枠が見えますが、印刷時には表示されません
普段は作業中に範囲がわかりやすいように「2」に設定しておいて、最終確認のときに「0」にするのがおすすめです。
文字や寸法の背景を透過させる設定方法
文字や寸法の背景を白くして下の線を隠したいときは、ワイプアウトを文字の下に敷くのではなく、文字のプロパティ設定を使うのが一番効率的です。
**マルチテキスト(MTEXT)**を使っている場合は、文字をダブルクリックしてテキストエディタを開き、リボンの「背景マスク」ボタンをクリックするか、右クリックメニューから「背景マスク」を選びます。
設定画面が開いたら、「背景マスクを使用」にチェックを入れます。
さらに「図面の背景色を使用」にもチェックを入れると、背景が図面と同じ色(普通は白か黒)で塗りつぶされて、下の図形が隠れるようになります。
この画面では「境界のオフセット係数」も設定できます。
数値を大きくすると、文字の周りの余白部分まで広く背景を隠せます。
だいたい「1.1〜1.2」くらいに設定すると、文字と背景のバランスが良くて自然な見た目になります。
**寸法線の寸法値**の背景を隠したいときも、同じような方法で設定できます。
寸法を選んで、プロパティパレット(Ctrl+1キーで表示)を開きます。
「文字」の項目の中にある「塗りつぶし色」を探して、デフォルトの「なし」から「背景」に変更してください。
これで、寸法値の裏側にある寸法線やハッチングがきれいに隠れて、図面がぐっと見やすくなります。
文字の長さが変わったり寸法値が変わったりしても、背景マスクの範囲は自動的についてくるので、修正作業がとってもラクになるのが最大の魅力です。
印刷で真っ黒になる・ずれるときの対処法
ワイプアウトや背景マスクはとても便利な機能ですが、PDFに書き出したり印刷したりするときに、思わぬトラブルが起きることがあります。
一番よくあるのが「ワイプアウトで白く塗りつぶしたはずの場所が、印刷すると真っ黒になってしまう」という現象です。
これは、AutoCADからPDFを作るときに使うプリンタドライバや、PDFを見るソフトの設定が原因で起こることが多いんです。
この真っ黒になる問題を防ぐには、印刷設定を見直す必要があります。
PDFプリンタのプロパティから「カスタムプロパティ」を開いて、グラフィックスやラスター画像の品質設定を変更してみてください。
また、PDFを見るソフト(Adobe Acrobat Readerなど)の環境設定で、「ラインアートのスムージング」や「画像のスムージング」のチェックを外すと、黒く塗りつぶされる現象が解消されることもあります。
設定をひとつずつ確認していけば、多くの場合は解決できます。
それでもダメなときは、AutoCADを最新バージョンにアップデートすると、ソフトの内部処理が改善されてきれいに印刷できるようになることもあります。
もうひとつよくあるトラブルが、「ワイプアウトと図形を移動させたときに、位置がずれてしまう」という問題です。
ワイプアウトは独立した図形として扱われるので、上に乗せている機器マークなどと一緒に動かさないと、隠したい部分がずれてしまうんです。
これを防ぐには、ワイプアウトとその上に乗せる図形をセットにして「ブロック化(BLOCK)」しておくのがおすすめです。
ブロックとしてひとまとめにしておけば、図面の中で自由に移動・コピーしても背景を隠す機能が崩れることなく、いつでも意図通りの表示を保てます。
まとめ
いかがでしたか?ワイプアウトと背景マスクを使いこなせば、図面の見た目がぐっと良くなって、作業効率もアップします。
ぜひ試してみてくださいね!
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