AutoCADの図面枠の作り方をお探しですね。

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AutoCADで図面を作るときの強い味方!A3・A4の図面枠テンプレートを作ろう

AutoCADで図面を作るとき、毎回A3やA4の用紙サイズを調べて、図面枠やタイトル欄をゼロから作っていませんか?実はこの繰り返し作業、テンプレート(DWT)として保存しておけば、次からはすぐに使えるようになるんです。

図面枠って、ただ四角を描けばいいってものでもありません。

印刷したときに端が切れないように余白を取ったり、後で管理しやすいようにレイヤーを整理したり、意外と気をつけるポイントがあります。

この記事では、実務でちゃんと使えるA3・A4の図面枠の作り方から、タイトル欄の配置、そして次回からパッと呼び出せるテンプレートの保存方法まで、順を追って説明していきます。

1. 図面枠を作る前の準備とA3・A4の正しいサイズ

図面枠を作り始める前に、まずはAutoCADの設定を整えておきましょう。

実は、図面枠やタイトル欄は「モデル空間」ではなく「レイアウト空間(ペーパー空間)」に作るのが基本なんです。

なぜかというと、レイアウト空間に図面枠を作っておけば、モデル空間で描いた図面の縮尺が変わっても、図面枠のサイズや文字の大きさをいちいち直す必要がないからです。

画面左下のタブから「レイアウト」に切り替えて、ページ設定で用紙サイズを選んでおきましょう。

まず覚えておきたいのが、JIS規格で決まっている正しい用紙サイズです。

– **A3サイズ**:420mm × 297mm
– **A4サイズ**:210mm × 297mm

この数字をもとに外枠を描いていくわけですが、印刷したときに端が切れちゃうのを防ぐために、用紙の端から少し内側に余白を取る必要があります。

だいたい、周囲に10mmくらいの余白を設けるのが一般的です(左側をファイル綴じ用にする場合は、左だけ25mmにすることもあります)。

あと、図面枠専用のレイヤーを作っておくと便利です。

印刷したときの線の太さも設定しておきましょう。

図面枠の外側の線は少し太め(0.35〜0.5mm)、タイトル欄の中の仕切り線は細め(0.18mmくらい)にすると、メリハリのあるきれいな図面になります。

最初にちゃんと準備しておくと、後で修正する手間が減るので楽ですよ。

2. 基本コマンドで図面枠を描いてみよう

用紙サイズとレイヤーの準備ができたら、いよいよ図面枠を描いていきます。

一番簡単で正確なのは、「長方形(RECTANG)」コマンドと「オフセット(OFFSET)」コマンドを組み合わせる方法です。

まず、長方形コマンドを実行して、1点目を原点(0,0)にします。

次に2点目として、A3なら「420,297」、A4なら「210,297」と入力すれば、用紙の外形線がピッタリ描けます。

外形線ができたら、次は印刷範囲になる内側の枠線を作ります。

ここでオフセットコマンドの出番です。

オフセットコマンドを実行して、距離を「10」に設定。

さっき描いた外形線を選択して、内側をクリックすれば、用紙の端から10mm内側に図面枠ができあがります。

左側にファイル綴じ用のスペースが必要な場合は、「分解(EXPLODE)」コマンドで内側の枠線をバラバラにして、「移動(MOVE)」コマンドで左側の縦線だけを右に15mm動かします(合計25mmの余白になります)。

最後に「フィレット(FILLET)」や「トリム(TRIM)」コマンドで角をきれいに整えましょう。

慣れてくれば数分で終わる作業ですが、座標の入力やオフセットの数値を間違えると、印刷したときに図面枠が中心からズレちゃうので注意してください。

作業中にときどき寸法を測って確認するクセをつけるといいですよ。

完成した一番外側の外形線は、印刷されない「Defpoints」レイヤーに変更するか、非表示にしておくと安心です。

また、枠線ができたら、間違って動かしたり消したりしないように、レイヤーをロックしておくのもおすすめです。

3. タイトル欄(表題欄)を作って配置しよう

図面枠ができたら、右下に置くタイトル欄を作ります。

タイトル欄は、図面名、作成者、縮尺、日付、図面番号など、その図面の大事な情報を書く場所です。

いわば図面の「顔」ですね。

作り方は、図面枠の右下を基準にして、「線分(LINE)」や「オフセット(OFFSET)」コマンドで表のようなマス目を描いていくのが確実です。

文字を入れるときは、「マルチテキスト(MTEXT)」か「文字(TEXT)」コマンドを使います。

マス目の真ん中に文字がきれいに収まるように、文字の「位置合わせ」を「中央(MC)」に設定しておくのがコツです。

もう一歩進んだテクニックとして、タイトル欄全体を「ブロック化(BLOCK)」して、図面名や日付など毎回変わる部分を「属性定義(ATTDEF)」にしておくと便利です。

こうしておけば、次に使うときにダブルクリックするだけで、専用の画面から簡単に文字を書き換えられるようになります。

入力ミスも減りますし、レイアウトが崩れる心配もありません。

会社のロゴマークを入れたい場合は、「アタッチ(ATTACH)」コマンドで画像ファイルを読み込んで、サイズを調整して配置すればOKです。

こうやってちゃんとしたタイトル欄を一度作っておけば、社内のみんなで共有できる標準フォーマットとして長く使えますし、図面の品質も揃えられます。

4. 完成した図面枠をテンプレート(DWT)で保存しよう

A3やA4の図面枠とタイトル欄ができたら、最後にそれを「テンプレート(DWTファイル)」として保存します。

これが、次からの作業時間を大幅に短縮する一番大事なステップです。

普通のDWGファイルとして保存して使い回すこともできますが、間違って上書き保存しちゃうと元の図面枠が消えてしまうリスクがあります。

テンプレートで保存しておけば、新規作成のときにそのファイルを選ぶだけで、真っさらな図面枠が毎回新しいファイルとして開くので安心です。

保存の手順は簡単です。

AutoCADの左上にある「A」のアイコンをクリックして、「名前を付けて保存」から「図面テンプレート」を選びます。

すると、AutoCADのテンプレート専用フォルダが自動で開きます。

ファイル名は「A3図面枠_自社用」みたいに、後で見てすぐわかる名前をつけましょう。

ファイルの種類が「AutoCAD 図面テンプレート(*.dwt)」になっているか確認して、保存をクリックします。

保存するときに「テンプレートオプション」という画面が出てくるので、そこに簡単な説明を書いておくといいですよ。

たとえば「A3横型・レイアウト空間用・縮尺1/100設定済み」とか。

こうしておけば、他の人が使うときも迷わずに済みます。

たった一度の手間で完璧なテンプレートを作っておけば、毎回の図面作成前の準備時間がゼロになります。

本来の設計作業や作図に集中できるようになるので、ぜひこの機会に自分の仕事に合った図面枠テンプレートを作ってみてください!

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