AutoCADでハッチングが表示されない時の対処法をお探しですね。
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AutoCADのハッチングがうまく表示されない!よくあるトラブルと解決方法
AutoCADで図面を描いていて、ハッチングや塗りつぶしが急に消えたり、真っ黒になったり、画面では見えるのに印刷すると出てこなかったり…こんな経験ありませんか?締め切り前にこういうトラブルに遭うと本当に焦りますよね。
でも安心してください。
実はほとんどの場合、設定をちょっと変えるだけで簡単に直せるんです。
この記事では、ハッチング関連のよくあるトラブルと、その解決方法を分かりやすく説明していきます。
**この記事で分かること:**
* システム変数の設定で表示が消える問題
* ハッチングが真っ黒になってしまう原因
* 画面では見えるのに印刷されない時の対処法
1. ハッチングが表示されない時にまずチェックすること
ハッチングや塗りつぶしが全然表示されない時、一番多い原因は「FILLMODE(フィルモード)」という設定がオフになっていることです。
FILLMODEは、ハッチングだけじゃなくて太い線やポリラインの塗りつぶし表示全体をコントロールしている大事な設定なんです。
これが「0(オフ)」になっていると、本来塗りつぶされるはずの部分が線だけになって表示されてしまいます。
**直し方:**
1. コマンドラインに「FILLMODE」と入力してEnterキーを押す
2. 現在の値を確認して「1(オン)」に変更する
3. 必ず「REGEN(リジェン)」コマンドを実行して画面を更新する
これで直らない場合は、「HPMAXLINES」という設定が関係しているかもしれません。
AutoCADは、パソコンが重くなりすぎないように、一度に描けるハッチングの線の数に上限を設けているんです。
広い範囲に細かいハッチングをかけようとすると、この上限を超えて何も表示されなくなることがあります。
**対処法:**
– コマンドラインに「HPMAXLINES」と入力
– 初期値の「100000」を「1000000」など大きな数字に変更する
– または、ハッチングをかける範囲を小さく分けてみる
2. ハッチングが真っ黒になってしまう時の対処法
斜線や網目模様のはずが、真っ黒なベタ塗りみたいになってしまうこと、ありますよね。
これは「ハッチングの尺度(ピッチ)」が小さすぎることが原因です。
尺度が図面のサイズに対して小さすぎると、線と線の間隔がものすごく狭くなって、何万本もの線がギュウギュウに詰まった状態になります。
その結果、画面では線の隙間が見えなくなって、黒いベタ塗りみたいに見えちゃうんです。
**直し方:**
1. 真っ黒になっているハッチングを選択
2. プロパティパレットを開く
3. 「尺度」の数値を今の10倍や100倍くらいに大きくしてみる
4. 模様がちゃんと見えるまで調整する
それでも直らない場合は、ハッチングの「原点」がずれているのかもしれません。
AutoCADは指定された原点を基準に模様を計算するので、図面が原点(X=0, Y=0)から遠く離れた場所に描かれていると、計算がおかしくなって真っ黒に見えることがあるんです。
**対処法:**
– プロパティパレットで「ハッチング原点」を確認
– 「現在の原点を使用」に変更するか、図面内の点を新しい原点に指定する
– オブジェクトのZ値(高さ)が0になっているか確認する
3. 画面では見えるのに印刷されない時の原因
画面ではちゃんと表示されているのに、PDFや紙に印刷すると消えてしまう…これも本当によくあるトラブルです。
まず確認すべきは「画層(レイヤー)」の設定です。
AutoCADには、画面には表示するけど印刷はしない「印刷不可」という設定があります。
知らないうちにこれがオンになっていることがあるんです。
**確認方法:**
1. 画層プロパティ管理を開く
2. ハッチングが入っている画層を探す
3. プリンターアイコンに赤い斜線が入っていないか確認
4. 斜線があったらクリックして印刷可能にする
特に注意したいのが「Defpoints」という画層です。
これは寸法線を作る時に自動で作られる特殊な画層で、**絶対に印刷されない**仕様になっています。
間違ってこの画層にハッチングを描いてしまうと印刷されないので、別の画層に移動させましょう。
画層の設定に問題がない場合は、「印刷スタイルテーブル(CTBファイル)」の設定が原因かもしれません。
**よくある問題:**
– ハッチングの色にフルカラー(TrueColor)を使っていて、モノクロ印刷の設定ファイルが正しく働いていない
– 特定の色番号に対して、印刷スタイルで濃度が0%に設定されている
– 線の太さが細すぎて、プリンターの解像度では印刷できない
印刷ダイアログから印刷スタイルテーブルの設定画面を開いて、該当する色の設定をチェックしてみてください。
4. それでも直らない時に試すこと
ここまで紹介した方法を全部試してもダメな場合、図面データそのものに問題があるかもしれません。
**よくあるデータの問題:**
– ハッチングの境界線(ポリラインなど)に小さな隙間がある
– 境界線を後から削除・変更して、ハッチングの内部データが不安定になっている
– ハッチングが他のオブジェクトの裏に隠れている
**対処法:**
1. 問題のあるハッチングを一度削除する
2. 境界線がちゃんと閉じているか確認する
3. もう一度ハッチングをかけ直す
4. または、対象を選択→右クリック→「表示順序」→「最前面へ移動」を試す
最後に、パソコンのグラフィックス性能の問題もあります。
特に大きな図面や複雑なハッチングをたくさん使っている場合、グラフィックボードのドライバが古かったり、AutoCADとの相性が悪かったりすると、表示がおかしくなることがあるんです。
**試してみること:**
1. 画面右下のハードウェアアクセラレーションのアイコンをクリック(または「GRAPHICSCONFIG」コマンドを実行)
2. ハードウェアアクセラレーションを一時的にオフにする
3. 表示が直るか確認する
4. 直った場合は、グラフィックスドライバを最新版にアップデートする
まとめ
ハッチングのトラブルは焦りますが、ほとんどの場合は設定の問題なので落ち着いて一つずつ確認していけば大丈夫です。
この記事が皆さんの図面作成の助けになれば嬉しいです!
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