AutoCADのブロック解除方法をお探しですね。
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AutoCADでブロックが分解できない!そんな時の原因と対処法を分かりやすく解説
AutoCADで図面を編集していて、ブロックを分解(EXPLODE)しようとしたのに「あれ?分解できない…」と困ったことはありませんか?特に、他の人が作った図面や外部の会社から受け取ったデータでは、こういったトラブルがよく起こります。
この記事では、ブロックが分解できない原因から、設定を直して分解できるようにする方法、さらには特殊なブロックへの対処法まで、丁寧に説明していきます。
ブロックが分解できない、その原因は?
AutoCADでブロックが分解できない時、実はソフトの一時的な不具合ではなく、図面データそのものに理由があることがほとんどです。
原因をきちんと知っておけば、正しい対処法が選べるようになります。
主な原因は次の3つです。
* ブロックを作った時に「分解を許可」のチェックが外れている
* 実はブロックじゃなくて「外部参照(XREF)」として読み込まれている
* わざと編集できないように保護されている(MINSERTなど)
一番よくあるのは、ブロックを登録する時に「分解を許可」という設定がオフになっているパターンです。
AutoCADでは、ブロックを作る画面に分解できるかどうかを選ぶチェックボックスがあります。
図面を作った人がうっかりチェックを外してしまったり、「図形を勝手に変えられたくない」という理由でわざと制限をかけている場合、普通のEXPLODEコマンドでは分解できなくなってしまいます。
次に考えられるのが、選んでいるものが実は普通のブロックじゃなくて「外部参照」だった、というケースです。
外部参照は別の図面ファイルへのリンクを表示しているだけなので、今開いている図面上で直接分解することはできません。
また、MINSERT(複数挿入ブロック)というコマンドで作られたブロックや、専用ソフトで保護された特殊なブロックも、AutoCADの標準機能では分解できないようになっています。
これらは図面の著作権を守ったり、間違って編集されないようにするための仕組みなので、それぞれに合った対処が必要になります。
「分解を許可」の設定を直してブロックを分解できるようにする方法
ブロックが分解できない原因で一番多い「分解を許可」がオフになっている状態は、ブロックエディタという機能を使えば簡単に直せます。
この操作をすれば、そのブロックは普通の図形と同じようにEXPLODEコマンドで分解できるようになります。
具体的な手順は次の通りです。
1. 分解したいブロックを選んで右クリックし、メニューから「ブロックエディタ」を選ぶ
2. ブロックエディタの画面が開いたら、画面内の図形を「何も選んでいない状態」にする(Escキーを何度か押す)
3. プロパティパレット(Ctrlキー+1キー)を開き、「ブロック」という項目の下にある「分解を許可」を「はい」に変える
4. リボンメニューの「ブロックエディタを閉じる」をクリックし、変更を保存するか聞かれたら「変更を保存」を選ぶ
ここで多くの人がつまずきやすいのが、「何も選んでいない状態でプロパティパレットを見る」という部分です。
ブロックエディタ内で線や文字を選んだままプロパティパレットを見ると、その図形自体(線分など)の情報が表示されてしまい、「分解を許可」という項目が見つかりません。
必ずEscキーを何度か押してすべての選択を解除し、パレットの一番上が「ブロック」または「図面」になっていることを確認してから設定を変えてください。
設定を変えて元の画面に戻ったら、図面上に配置されている同じ名前のブロックすべてに「分解を許可」の設定が反映されています。
もう一度対象のブロックを選んで、EXPLODE(分解)コマンドを実行してみてください。
設定がちゃんと変わっていれば、ブロックは線分や円などの基本的な図形に分解されるはずです。
この方法はAutoCADの基本機能だけでできるので、まずはこの手順を試してみることをおすすめします。
外部参照や特殊なブロック(MINSERTなど)の場合はどうする?
プロパティの「分解を許可」設定を確認しても解決しない場合、選んでいるものが普通のブロックじゃない可能性が高いです。
特に外部参照(XREF)として読み込まれている図面は、見た目はブロックみたいに一つのまとまりとして選べますが、実際には別のファイルを参照しているだけです。
この場合は、外部参照パレットを開いて対象の図面を右クリックし、「バインド」を実行して今の図面に完全に取り込む必要があります。
バインドして普通のブロックに変えた後なら、EXPLODEコマンドで分解できるようになります。
また、図面を守るためにわざと作られることが多いのがMINSERT(複数挿入)ブロックです。
プロパティパレットを見た時に、オブジェクトの種類が「ブロック参照」じゃなくて「複数挿入ブロック」となっている場合、AutoCADの標準機能ではそのまま分解できません。
これは、行と列に並べてブロックを配置する特殊なコマンドで、本来は図形を規則的に並べるための機能ですが、分解を防ぐための裏技として使われることもあります。
MINSERTブロックをどうしても編集しなければならない時は、AutoCADの標準機能だけでは難しいので、特殊なLISPプログラム(AutoCADの拡張機能)を使って制限を解除するなど、ちょっと高度な方法が必要になります。
ただし、他の人がわざと編集できないようにしている図面かもしれないので、勝手に解除する前に、図面を作った人に理由を確認するか、編集できる形式(普通のブロックや標準のDWGデータ)で再提出してもらうのが、実務上も一番安全で確実な方法です。
ブロックを分解する時の注意点と、分解しない方が良い理由
ここまでブロックを分解できるようにする方法を説明してきましたが、実はAutoCADで図面を作る時の大事なルールとして「むやみにブロックを分解しない」というのがあります。
ブロックは、たくさんの図形を一つのデータにまとめることで、ファイルサイズを小さくして、図面全体の動きを軽くする役割があります。
同じブロックが図面内に100個ある場合、それを全部分解してしまうと、図形データが100倍に増えてしまい、AutoCADの動作が遅くなったり、フリーズする原因になります。
さらに、属性定義(文字情報を持ったブロック)が含まれている場合、分解すると入力されていた文字データが消えて、元の「属性タグ」の文字列に戻ってしまうという困ったことも起こります。
また、ブロック内の画層(レイヤー)や線種が「ByBlock」に設定されている場合、分解すると思いがけない色や線種に変わってしまうこともよくあります。
こういったリスクを考えると、ブロックは「どうしても必要な時以外は、できるだけ分解せずに使う」のがベストです。
図形の一部だけを変えたいなら、分解するんじゃなくて「ブロックエディタ(BEDIT)」や「インプレイス参照編集(REFEDIT)」を使うのがおすすめです。
これらの機能を使えば、ブロックのまとまりを保ったまま、中の線を少し伸ばしたり、いらない文字を消したりできます。
編集を保存すれば、図面内の同じブロック全部に修正が一気に反映されるので、作業効率もぐっと上がります。
ブロックが分解できなくて困った時は、まず「本当に分解する必要があるのかな?」と一度立ち止まって考えて、状況に合った一番良い編集方法を選んでくださいね。
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