AutoCADのネットワークライセンスについてお探しですね。

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AutoCADが突然使えなくなった!?「ライセンスが使用できません」エラーの原因と解決方法

AutoCADで図面を開こうとしたら、いきなり「ライセンスが使用できません」というエラーが出て困っていませんか?急にCADが立ち上がらなくなると、図面の修正も印刷もできなくなって、仕事が完全にストップしてしまいますよね。

今回は、AutoCADのネットワークライセンス(マルチユーザー)がどんな仕組みで動いているのかを分かりやすく説明したうえで、エラーが起きる原因と、専門知識がなくてもできる対処法を詳しく紹介します。

AutoCADのネットワークライセンスってどういう仕組み?

AutoCADのネットワークライセンス(マルチユーザーライセンス)は、会社のネットワーク上に「ライセンスサーバー」という専用のパソコンを置いて、そこでライセンスをまとめて管理する方式です。

一人ひとりのパソコンにライセンスを入れるのではなく、サーバーが持っているライセンスの数だけ、社内の誰でもAutoCADを同時に使えるという便利な仕組みになっています。

例えば、会社にライセンスが5個あるとします。

設計者が10人いても、同時に使っている人が5人以下なら、みんな自分のパソコンでAutoCADを使えるんです。

使わない人がいれば、その分のライセンスを別の人が使える──そんな柔軟な運用ができるのが特徴です。

この仕組みを支えているのが、オートデスク社が提供する「ネットワークライセンスマネージャー」(LMTOOLSなど)というソフトです。

あなたがパソコンでAutoCADを起動すると、ネットワークを通じてサーバーに「使わせてください!」とお願いする通信が行われます。

サーバーが「OK、空きがあるよ」と返事をすると、ライセンスが一時的に貸し出されて、AutoCADが起動する──という流れです。

使っている間も定期的にサーバーと連絡を取り合って、ちゃんと使えているか確認しています。

ただ、この「常にサーバーと通信してライセンスを確認している」という仕組みが、実はトラブルの元にもなるんです。

パソコン自体は問題なくても、ネットワークの調子が悪かったり、サーバーに何か起きたりすると、通信が途切れてしまいます。

すると、AutoCAD側は「ライセンスが取れない!」と判断して、「ライセンスが使用できません」というエラーを出してしまうわけです。

「ライセンスが使用できません」エラーが出る主な原因

このエラーが出る一番多い原因は、**パソコンとライセンスサーバーの間のネットワーク通信がうまくいっていない**ことです。

オフィスのWi-Fiが不安定だったり、LANケーブルが抜けかけていたり、といった物理的な問題もあります。

最近はテレワークでVPN(仮想プライベートネットワーク)経由で会社のサーバーにつないでいる人も多いですが、VPNの接続が遅かったり切れたりすることもエラーの原因になります。

AutoCADは起動時に数秒以内にサーバーから返事がないとタイムアウトしてしまうので、通信環境がちょっと不安定なだけでもエラーになってしまうんです。

次に考えられるのが、**ライセンスサーバー自体のトラブル**です。

サーバーのパソコンが再起動されたり、Windowsの更新があったりすると、ライセンス管理のプログラム(LMTOOLS)が自動で立ち上がらないことがあります。

また、サーバーのセキュリティソフトやWindowsのファイアウォール設定が変わって、AutoCADが使う通信ポートがブロックされてしまうこともよくあります。

そうなると、パソコンからの「ライセンスください」という要求がサーバーに届かなくなってしまいます。

さらに、**ライセンスファイル自体に問題がある**場合もあります。

オートデスクのネットワークライセンスは、サーバーの「MACアドレス」(ネットワーク機器の住所のようなもの)に紐づいたライセンスファイルで管理されています。

だから、サーバーのLANカードを交換したり、仮想サーバーを別の環境に移したりしてMACアドレスが変わると、今までのライセンスファイルが使えなくなってしまいます。

また、サブスクリプション(年間契約)の更新手続きは済んでいても、サーバーにある古いライセンスファイルを新しいものに入れ替え忘れていると、「期限切れ」としてエラーが出ることもあります。

エラーを解決するための具体的な対処法

エラーが出たら、まずは**パソコンからライセンスサーバーへのネットワーク通信が正常か**を確認しましょう。

これが解決への第一歩です。

Windowsの「コマンドプロンプト」を開いて、「ping サーバーのIPアドレス」と入力して実行してみてください。

これでサーバーまで通信が届いているかチェックできます。

もし応答がなかったら、パソコンのネットワーク設定やLANケーブル、Wi-Fi、VPNの接続状態を見直してみましょう。

通信が正常なのにエラーが出る場合は、サーバー側に原因がある可能性が高いです。

サーバー側の対処として、まずやるべきなのは**ライセンスマネージャー(LMTOOLS)の再起動**です。

サーバーのパソコンにログインして、LMTOOLSを起動します。

「Server Status」タブで現在のライセンスの状態を確認してみてください。

もしサービスが止まっていたら、「Start/Stop/Reread」タブを開いて、一度「Stop Server」でサービスを停止させてから、もう一度「Start Server」で再起動してみましょう。

この簡単な再起動だけで、一時的なシステムの不調が直って、ライセンスが正常に使えるようになることがとても多いんです。

基本的な確認をしても解決しない場合は、もう少し詳しい設定を見直す必要があります。

以下の3つをシステム管理者と一緒に確認してみてください。

**ファイアウォールの設定確認**
サーバーとパソコンの両方で、AutoCADのライセンス通信に使うTCPポート(主に2080と27000〜27009)がブロックされていないか確認します。

ブロックされていたら、通信を許可する設定を追加しましょう。

**環境変数「FLEXLM_TIMEOUT」の追加**
パソコンのシステム設定で環境変数を開き、変数名「FLEXLM_TIMEOUT」、値「3000000」(マイクロ秒=3秒)を追加します。

これで通信タイムアウトまでの待ち時間が延びて、ネットワークが少し遅くてもエラーが出にくくなります。

**環境変数「ADSKFLEX_LICENSE_FILE」の指定**
同じく環境変数で、ライセンスサーバーの場所を「@サーバーのIPアドレス」または「@サーバーのホスト名」として明確に指定します。

これでライセンスの検索先が固定されて、通信が安定しやすくなります。

エラーが頻繁に起きるなら、シングルユーザーライセンスへの移行も検討を

ここまで紹介した対処法で、ほとんどの一時的なネットワーク障害やサーバーエラーは解決できるはずです。

でも、会社のネットワーク機器が古くなっていたり、テレワークでのVPN接続が不安定だったりすると、エラーが何度も起きて仕事の効率が落ちてしまうこともあります。

また、ネットワークライセンスはシステム管理者の負担も大きく、トラブルのたびに社内SEが対応に追われるという問題もあります。

こんな状況が続くなら、ライセンス管理の方法そのものを見直す時期かもしれません。

実は、オートデスク社は現在、ネットワークライセンス(マルチユーザー)の新規販売をすでに終了していて、ユーザーごとにライセンスを割り当てる「シングルユーザー(ネームドユーザー)ライセンス」への移行を推奨しています。

シングルユーザーライセンスは、個人のアカウント(メールアドレスとパスワード)にライセンスが紐づく仕組みです。

これなら、会社に専用のライセンスサーバーを置く必要がなくなります。

インターネットにつながっていれば、自宅からでも出張先からでも、サーバー通信エラーに悩まされることなく安定してAutoCADを使えるようになります。

今マルチユーザーライセンスを使っている会社も、次のサブスクリプション更新のタイミングなどで、少しずつシングルユーザーライセンスに切り替えていくのがおすすめです。

ライセンス形態を変えることで、面倒なサーバーの管理や、予期せぬネットワーク障害による作業停止のリスクから解放されます。

そして、本来の設計業務に集中できるようになるんです。

「ライセンスが使用できません」というエラーが頻繁に出て困っている場合は、これを機にオートデスクの新しいライセンス形態への移行を会社で検討してみてはどうでしょうか。

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