AutoCADのフェイタルエラーの対処法をお探しですね。

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AutoCADで突然のエラー!消えた図面を復元する方法

AutoCADで作業中、突然「フェイタルエラー」という恐ろしいメッセージが出て、画面が真っ暗に…。

何時間もかけて描いた図面が保存できずに消えてしまった!そんな経験、CADを使っている人なら一度はあるのではないでしょうか。

目の前が真っ白になって「やってしまった…」と絶望する気持ち、とてもよく分かります。

でも、諦めるのはまだ早いです!実はAutoCADには、こういった緊急事態に備えて「自動保存機能」というありがたい仕組みが用意されています。

この記事では、消えてしまったと思った図面を自動保存ファイルから復活させる方法を、できるだけ分かりやすく説明していきます。

さらに、今後同じ失敗を繰り返さないための予防策もお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

フェイタルエラーって何?なぜ起きるの?

フェイタルエラー(Fatal Error)というのは、簡単に言うと「AutoCADがこれ以上動けません!」というギブアップ宣言みたいなものです。

パソコンのメモリが足りなくなったり、グラフィックボード(画面表示を担当する部品)の調子が悪かったり、複雑な図形を読み込もうとして処理が追いつかなくなったりすると、このエラーが出てAutoCADが強制的に閉じてしまいます。

こまめに保存していればいいのですが、作業に集中しているとつい忘れてしまいますよね。

そんな時に限ってエラーが起きて、せっかくの作業が水の泡に…というのは本当に悲しいものです。

でも安心してください。

AutoCADには「自動保存」という救世主的な機能があります。

初期設定では10分ごとに、作業中の図面を勝手に保存してくれているんです。

この自動保存されたファイルは「.sv$」という、普段見慣れない拡張子で保存されています(普通のAutoCADファイルは「.dwg」ですよね)。

エラーで強制終了してしまっても、この「.sv$」ファイルを見つけて正しく処理すれば、最後に自動保存された時点まで図面を戻すことができるんです。

パニックになる気持ちはよく分かりますが、まずは深呼吸して、落ち着いてこのファイルを探すところから始めましょう。

【実践】自動保存ファイルから図面を復元してみよう

それでは実際に、自動保存ファイル(SV$)を使って図面を復元する手順を見ていきましょう。

やることは大きく分けて2つ。

「保存場所を探す」と「ファイルの拡張子を変える」だけです。

ステップ1:自動保存ファイルがどこにあるか確認する

まず、AutoCADを再起動して、適当に新規図面を開いてください。

それから、コマンド欄に「OP」と入力してEnterキーを押します。

すると「オプション」という設定画面が開きます。

この画面の中の「ファイル」タブをクリックして、「自動保存ファイルの場所」という項目を探してください。

その横の「+」マークをクリックすると、ファイルが保存されているフォルダのパス(住所みたいなもの)が表示されます。

このパスをコピーして、エクスプローラー(ファイルを見るソフト)の上のアドレスバーに貼り付けると、そのフォルダに直接飛べます。

ステップ2:目的のファイルを探す

フォルダを開くと、たくさんのファイルが並んでいると思います。

この中から目当てのファイルを見つけるコツは次の通りです。

– エクスプローラーの表示を「詳細」に変更する
– 「更新日時」の列をクリックして、新しい順に並べ替える
– エラーが起きた時間帯のファイルを探す

探しているファイルは、元の図面名に数字が付いたような名前で、拡張子が「.sv$」になっているはずです。

ステップ3:ファイルを復元する

目的のファイルが見つかったら、デスクトップや普段使っている作業フォルダなど、分かりやすい場所にコピーしましょう。

それから、そのファイルを右クリックして「名前の変更」を選び、末尾の「.sv$」を「.dwg」に書き換えます。

これだけで、普通のAutoCADファイルとして開けるようになります!

**ちょっとした注意点:**
パソコンの設定によっては、ファイル名の末尾に拡張子が表示されていないことがあります。

その場合は、エクスプローラーの「表示」タブから「ファイル名拡張子」にチェックを入れると表示されるようになります。

拡張子を変える時に「ファイルが使えなくなる可能性があります」という警告が出るかもしれませんが、気にせず「はい」を押して大丈夫です。

もう一つの救世主:バックアップファイル(BAK)

自動保存ファイル(SV$)が見つからなかったり、運悪く壊れていて開けなかったりした場合、もう一つ試せる方法があります。

それが「バックアップファイル(BAK)」です。

バックアップファイルは、図面を手動で上書き保存した時に、自動的に作られる「一つ前の状態」のファイルです。

元のDWGファイルと同じフォルダに、同じ名前で拡張子だけが「.bak」になって保存されています。

BAKファイルの復元方法

やり方はSV$ファイルの時とほぼ同じです。

1. 元の図面と同じフォルダで、拡張子が「.bak」のファイルを探す
2. 見つけたら、別の場所にコピーする(元のファイルを間違って上書きしないため)
3. コピーしたファイルの拡張子を「.bak」から「.dwg」に変更する
4. AutoCADで開く

ただし、BAKファイルには一つ注意点があります。

このファイルは「最後に上書き保存した時の、さらに一つ前の状態」なんです。

つまり、長い間保存していなかった場合、かなり古いデータしか残っていない可能性があります。

なので、まずは比較的新しいデータが残っているはずのSV$ファイルを探して、それがダメだった時の次の手段としてBAKファイルを使う、という順番で試すのがおすすめです。

もう二度と泣かないために!予防と対策

無事に図面を復元できたとしても、これで安心というわけにはいきません。

フェイタルエラーはまた起こる可能性がありますから、日頃から備えておくことが大切です。

自動保存の間隔を短くする

一番簡単で効果的なのが、自動保存の間隔を短くすることです。

オプション画面の「開く/保存」タブにある「ファイルの安全確保」という項目で、自動保存の間隔を10分から5分くらいに変更しておきましょう。

これだけで、万が一の時に失うデータの量がぐっと減ります。

エラーが起きにくい環境を作る

次に、そもそもエラーが起きにくくする工夫も大事です。

**図面データを軽くする:**
図面が重くなりすぎるとエラーの原因になります。

定期的に「PURGE(名前削除)」というコマンドを使って、使っていないブロックや画層などの不要なデータを削除しましょう。

「AUDIT(図面修復)」というコマンドで、図面内部の見えないエラーをチェックして修復することも効果的です。

**パソコンの環境を整える:**
AutoCADはグラフィック処理が重要なので、グラフィックボードのドライバ(制御ソフト)は常に最新版にアップデートしておきましょう。

また、Windowsの仮想メモリの設定を適切にして、メモリ不足が起きないようにすることも大切です。

一番の基本:こまめな手動保存

そして何より大事なのが、作業の節目節目で「Ctrl+S」を押して手動保存する習慣をつけることです。

自動保存はあくまで保険。

自分の手でこまめに保存するのが、データを守る最強の方法です。

これらの対策を組み合わせれば、フェイタルエラーによる悲劇を最小限に抑えることができます。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度データを失う痛みを経験すれば、きっと習慣になるはずです。

大切な図面を守るために、今日からぜひ実践してみてください!

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