AutoCADの累進寸法についてお探しですね。
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AutoCADで図面を作るとき、寸法を入れるのに時間がかかって困っていませんか?
一つひとつ手作業で「長さ寸法」コマンドを使って寸法線を追加していると、作図にすごく時間がかかってしまいますよね。
それだけじゃなくて、寸法線の高さがバラバラになって見た目が悪くなったり、入力ミスが起きやすくなったりします。
この記事では、AutoCADで「直列寸法」「並列寸法」、そして原点から連続して数値を表示する「累進寸法」を、効率よく一気に記入する方法を詳しく解説します。
これらのコマンドや機能を使いこなせば、毎日の作図スピードがグッと速くなって、より正確できれいな図面を仕上げられるようになりますよ。
まずはそれぞれの寸法の違いと、基本となる操作の流れからしっかり覚えていきましょう。
AutoCADでの寸法記入を劇的に速くする基本的な考え方
AutoCADで寸法記入を効率化するには、すべての寸法をゼロから一つずつ手作業で作るという考え方を変える必要があります。
実際の作図現場では、基準となる最初の寸法を1つだけ作って、その寸法を起点にして残りの寸法を連続的に自動生成していくやり方が一般的なんです。
このとき活躍するのが「直列寸法(連続寸法)」と「並列寸法」という2つの便利な機能です。
これらを使えば、図面上の複数のポイントをクリックしていくだけで、寸法線が自動的にきれいに整列して配置されます。
**直列寸法**は、隣り合う寸法同士が一直線上に並ぶように記入される形式で、部品の各部分の長さを順番に示したいときに便利です。
一方の**並列寸法**は、同じ基準点(原点)から複数の寸法を階段状に並べていく形式で、加工のときの基準面がはっきりしている機械部品の図面などでよく使われます。
どちらのコマンドを使う場合でも、**「まずは最初の1つとなる長さ寸法をきちんとした位置に記入する」**ことがとても重要です。
最初の寸法線の位置や寸法補助線の起点が、その後に続くすべての寸法の基準になるからです。
さらに、これらの寸法をよりきれいに配置するには、事前に「寸法スタイル管理」で適切な設定をしておくことも欠かせません。
特に並列寸法を使うときは、寸法線と寸法線の間の隙間(ピッチ)が狭すぎると文字が重なって見づらくなるし、広すぎると図面のスペースがもったいないですよね。
寸法スタイル管理ダイアログの「線」タブにある「並列寸法の間隔」という数値を、使う文字の高さや図枠のスケールに合わせて調整しておけば、コマンドを実行した瞬間にプロっぽい仕上がりになります。
直列寸法(DIMCONTINUE)で連続する寸法を素早く作る方法
直列寸法(コマンド名:DIMCONTINUE)は、最初に記入した寸法線の端点を自動的に引き継いで、一直線上に連続して寸法を記入していく機能です。
建築図面の通り芯の間隔や、機械図面の複数の穴ピッチを記入するときなど、いろんな場面で活躍します。
このコマンドを使う最大のメリットは、寸法線の高さや補助線の開始位置をわざわざ手動で合わせる必要がなくて、クリックするだけで自動的に整列したきれいな寸法が完成する点です。
具体的な操作手順
1. まずリボンの「注釈」タブなどから通常の「長さ寸法」を実行して、基準となる最初の寸法を記入します
2. その後、同じく「注釈」タブの寸法記入パネルにある「直列」アイコンをクリックするか、キーボードでショートカット(DCOなど)を入力してコマンドを実行します
3. すると、直前に記入した寸法線の第2寸法補助線の位置が自動的に新しい寸法の起点として認識されます
4. あとは連続させたい次のポイント(交点や端点など)を次々とクリックしていくだけで、一本のきれいな直列寸法が完成します
もし、直前に記入した寸法とは別の寸法を基準にして直列寸法を始めたいときは、コマンド実行直後に「Enter」キーを1回押すか、右クリックメニューから「選択」を選びます。
これで、図面上の好きな寸法線を新しい基準として選び直せます。
また、直列寸法を作っている途中で間違ったポイントをクリックしちゃった場合は、「元に戻す(U)」オプションを使えば、コマンドを終了しないで1つ前の状態に戻れます。
こういう細かい操作を覚えておくと、修正の手間が省けてさらに作図スピードが上がりますよ。
並列寸法(DIMBASELINE)で基準点からの一斉記入をマスターする
並列寸法(コマンド名:DIMBASELINE)は、1つの共通の基準点(原点)から複数の寸法を階段状に記入していく機能です。
金属加工や樹脂成形など、特定の基準面から各加工穴までの距離を指示する必要がある製造業の図面では、絶対に欠かせない記入方法です。
手作業で基準点から一つずつ寸法を引いていくと、寸法線同士の重なりを避けるために手動で間隔を微調整する手間がかかりますが、並列寸法コマンドを使えばその作業を完全に自動化できます。
並列寸法をきれいに仕上げるポイント
並列寸法をきれいに仕上げるための事前設定と操作手順はとてもシンプルですが、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
– **寸法スタイル管理ダイアログを開いて、「並列寸法の間隔」を適切な数値(文字高さの2倍くらいが目安)に設定する**
– **通常の長さ寸法コマンドで、基準となる最初の寸法を正確な位置に記入する**
– **リボンの「注釈」パネルから「並列寸法」コマンドを実行して、計測したい端点を順番にクリックしていく**
この手順を踏めば、最初の寸法の第1寸法補助線を基準として、設定した間隔(ピッチ)通りに階段状のきれいな並列寸法が次々と生成されます。
直列寸法と同じように、直前に記入した寸法以外のものを基準にしたいときは、コマンド実行後に「Enter」キーを押して好きな寸法線を選択し直せます。
このとき、寸法補助線のどちら側(右か左か、上か下か)をクリックするかによって、基準となる原点の位置が変わるので、クリックする位置には注意が必要です。
後から寸法を追加するときのコツ
また、後から図面への追加変更があって、既存の並列寸法の間に新しい寸法を追加しなきゃいけなくなることもよくあります。
そんなときは、通常の長さ寸法で適当な位置に寸法を追加したあと、**「寸法間隔(DIMSPACE)」コマンド**を使うのがおすすめです。
基準となる寸法と間隔を揃えたい複数の寸法を選択して、「自動」オプションを実行するだけで、乱れてしまった寸法線のピッチを再度均等に整列させられます。
この機能を知っているかどうかで、修正作業にかかる時間は大きく変わってきますよ。
累進寸法とクイック寸法記入(QDIM)で圧倒的な時短を実現する
もっと高度な寸法記入の効率化を求めるなら、「クイック寸法記入(QDIM)」コマンドと「累進寸法(座標寸法)」の活用が欠かせません。
これまで紹介した直列寸法や並列寸法は、クリックした分だけ作図が早くなる便利な機能ですが、複雑な形状の部品で計測ポイントが数十箇所にもなる場合、クリック操作自体が面倒に感じられることがあります。
**クイック寸法記入を使えば、対象となる複数の図形やポイントを枠で囲んで一括選択するだけで、一瞬で直列寸法や並列寸法を生成できます。
**
クイック寸法記入の使い方
クイック寸法記入を実行して対象となる要素をまとめて選択し、配置したい方向へカーソルを動かすと、寸法のプレビューが表示されます。
この状態で右クリックするかオプションを選択すれば、直列寸法にするか、並列寸法にするか、あるいは累進寸法にするかを一瞬で切り替えられます。
特に**累進寸法**(原点からの連続寸法を一つの寸法線上に引き出し線付きで表示する形式)は、図面上のスペースを大幅に節約しつつ、たくさんの座標位置を明確に伝えられるので、限られたスペースに多くの情報を詰め込む必要がある精密部品の図面などでとても有効です。
累進寸法を単独で記入する場合は「座標寸法(DIMORDINATE)」コマンドを使いますが、原点(UCSのゼロポイント)をあらかじめ設定しておく必要があるなど、初心者にはちょっとハードルが高い部分があります。
でも、**クイック寸法記入のオプションで「累進寸法」を選択すれば、ローカルな基準点を画面上で簡単に指定できるので、UCSを変更する手間をかけずに直感的に累進寸法を作成できます。
**
実際の仕事で寸法記入に費やしている時間を減らしたいなら、このクイック寸法記入を使った一括処理のやり方を普段の作図ルーティンに取り入れることを強くおすすめします。
まとめ
いかがでしたか? これらのテクニックを使えば、寸法記入の作業時間を大幅に短縮できるはずです。
最初は慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、一度身につければ作図スピードが劇的に向上しますよ。
ぜひ実際の図面作成で試してみてくださいね!
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